妊活って当事者じゃないと、なかなか悩みを理解してもらえなかったり、相談しにくかったりしますよね。僕いぬまる夫婦も妊活を始めて妊娠に至るまで1年3カ月かかりました。僕たち夫婦の体験談が妊娠で悩んでいる方の参考に少しでもなればと思います。
妊活ってメンタル的にも身体的にもしんどいし、クリニック調べたり、サプリ調べたり、知識を得るのも大変。
男性は女性まかせにせず、夫婦の課題として2人で同じ目標に向かって取り組んでいきましょう!
なぜ妊活を始めたのか
避妊しなくなったのに妊娠できなかった
結婚して避妊しなくなれば普通に子供を授かれる。そう思ってましたが、避妊しなくなってからも、なかなか授かれないまま半年以上過ぎ...。
いま思えば仕事が忙しいことを理由に、仲良し(夫婦の営み)の回数が少なく元々レス気味であったことも原因だったとは思いますが、すぐに子供ができるだろうと簡単に思っていましたが不妊という言葉が頭をよぎりはじめます。
妊活や不妊って当事者にならないとピンとこないものですよね。
年齢が30歳に近くなり年齢的に子どもがほしくなったから
漠然と30歳くらいには子供を授かれるといいなと思っていましたが、いざできないまま日が過ぎていくと不安になっていきました。
特に妻も30歳という年齢を目前にし、子供を望む気持ちやこの先授かれるようになるのかという不安も強くなっていたようです。
僕があまり仲良しをしようとしなかったことや、そういう話題にあまり真剣に耳を傾けていなかったことも不安にさせていたんだと思います。
結婚して9カ月後、真剣に妊活に向けて調べ、取り組んでいくことになります。
女性は年齢があがるにつれ子供を授かれるか心配になる方もいます。
実際にやったこと(自分たちでやったこと)
基礎体温を毎朝測る
今までは基礎体温を測っていなかったので、排卵日を予測できず仲良ししてもタイミングが合っていなかったと思います。
基礎体温を測り始めてからはスマホのアプリに体温を記録し、グラフで高温期や低温期などを見える化。
排卵日を予測することでタイミングを取る日も徐々にわかってきました。
生理周期を知ることは妊活の第一歩。基礎体温計を活用しよう!
サプリメントを飲む
サプリメントに関しては本当にいろいろなメーカーや種類があるので悩みました。
僕たちが主に飲んでいたサプリメントの種類は、『オメガ3』、『コエンザイムQ10』、『亜鉛・マカ』、『葉酸』、『ビタミンE』、『乳酸菌プロバイオティクス』などです。
ざっくりなぜ必要と思い飲んでいたのかと言うと、
オメガ3はお魚の栄養素EPA、DHAやアマニ油などの良質な油が細胞膜をつくるため、コエンザイムはミトコンドリアをつくる元になるため、亜鉛・マカは精子を作る元や、元気さを保つために、葉酸は妊娠初期に必要なため、ビタミンEは抗酸化作用があるため、プロバイオティクスは腸内環境を整えるために飲んでいました。
どんな種類のサプリメントが必要?って思ったら上記のものでいいかと思います。
実際に飲んでいたサプリメントについても書いていますので読んでいただけると参考になるかと思います。
タイミングの取り方をYouTubeやネットで調べた
タイミングの取り方など今まではあまり意識していなかったのですが、YouTubeやネットで調べるといろんな情報が出てきました。
タイミングは排卵日の当日に取ればいいわけではありません。精子は個人差があるものの3~7日程度子宮内で生きられますが、卵子は排卵してから24時間という短い命です。
可能な限り、排卵の予測日の2日前、前日、当日とタイミングを取ることで精子が子宮内で卵子を待ち構え、出逢える可能性を上げていくのが大事だと考えました。
排卵日も正確に予想できるわけではないので、予測日の後もタイミングを取っていました。
精子も個人差はありますが1日おきに出したほうが質がいいと聞き、毎日するのも大変なので、実際僕たちは、生理が終わってから1日おきに排卵予測日の2~3日後までタイミングを取るようになりました。
また、排卵日に関係なく仲良しすることで、女性は血流やホルモンバランスが良くなり、男性は古い精子をどんどん出していくことで質も良くなっていくので、週に1回はタイミング関係なく仲良しするようになりました。
妊活だからこの日だけって決めるより、普段の回数を増やしていくのも大事だと考えました。
闇雲にやるより、まず情報収集。そのうえで自分で情報を取捨選択していきましょう!知識や常識は今と昔では変わっていることも多いです。
Twitterで妊活アカウントを作って妊活仲間をつくり情報交換や支えにした
妻はTwitterで妊活アカウントを作成して、情報を集めていくなかで、同じ不妊症・妊活で悩む方と友達になっていきました。
クリニックはどういうとこに通っているの?治療内容や費用は?、サプリメントは何を飲んでる?、夫のことや愚痴、妊活がうまくいかなければ、その辛さや悲しみを共有し、ともに励ましあった友達が妊娠できたときは素直に喜んだり、また妊活だけでなく趣味の話など、いろいろ話せて楽しそうです。
妊活は周りに相談したり理解してもらうのがまだまだ難しいので、妊活中の女性はストレスや悩みをため込んでしまいます。そこで同じ悩みをもつ仲間と知り合い、相談できる環境って物凄く大切なんだなって思いました。
夫も妻の不安や辛さを理解し、話を聞いたり、同じ目標に向かって取り組んでいきましょう。
家族にも相談しにくいデリケートな悩み。同じ悩みを抱える仲間がいると知るだけで心強いです!
排卵検査薬を使ってみた
基礎体温を測定し、タイミングを取るなかで排卵検査薬も使用しました。
ですが後にクリニック受診でわかるのですが多嚢胞性卵巣症候群という排卵が行われないために、卵巣の中にたくさんの卵胞がたまっていく病態の傾向があったため、ホルモン値の影響で排卵検査薬の結果が正確にでていませんでした。
排卵検査薬は自分たちでタイミングを計るのに活用するのはいいと思いますが、不妊症が原因でうまく結果が出ないこともあるのだと初めて知りました。
また、後にクリニックに通ってからは、多嚢胞は服薬で改善されましたが、排卵を促すホルモン注射を打っていたのでその影響で正確な検査結果が出ませんでした。
妻は排卵検査薬を100本買っていました。服薬している薬やホルモンの影響で正しく検査結果が出ないこともあるようです。
メンズルーペを使い精子の簡易検査をした
男性は普段の生活で不妊症について考えることはまずないと思います。
ですが不妊の原因の約半数は男性にもあると言われ、今や不妊症は女性だけでの問題ではなくなってきています。
そこで、自分の精子が元気かどうか気になり、自宅で精子観察できるTENGAのメンズルーペという商品があることを知り使ってみることにしました。
使い方は簡単で、メンズルーペのiPhoneアプリをインストールし、採精カップに射精したあとスマホカメラにルーペを乗せ、精子を薄く塗り550倍レンズで泳ぐ精子を観察できるというもので
その様子をアプリ内で撮影することにより、データを数値化。『総運動精子数』、『運動率』、『精子濃度』、『精液量』の数値が平均値と比べどれほどあるのか知ることができ、男性不妊を知る第一歩として活用することができます。
しかしながら、もしメンズルーペで数値が良くなくても心配しすぎないで大丈夫です!精子の質は、日々のコンディションにも大きく左右されますし、今後の生活習慣の見直しで見違えるほど良くすることもできます。
仕事で朝早くから夜中まで仕事をして、ストレスが半端ない社会で働いている方も大勢います。ストレスは妊活にとっては大敵です。
精子の質のためにも、なるべくストレスを溜めずに生活することが大切です。
メンズルーペを使用するには自慰行為をする必要があります。夫側も妻側も、そういう行為をしやすい環境を提供しましょう。生理現象なので、なにも恥ずかしいことではないです!どんどん出して精子を元気にしていきましょう!
適度な運動をした
あくまでも肥満で太りすぎの場合ですが、女性は糖代謝異常や脂質代謝異常をきたし、排卵機能障害、排卵刺激に対する卵巣反応性の低下、卵子や子宮内膜の機能の変化などが起き、男性は血中の中性脂肪やコレステロール値が高いく血流が悪くなることで勃起力に影響をもたらし生殖機能の低下など不妊の要因になると聞いたことがあります。
かと言って過度なダイエットは生理不順や、無月経や無排卵になる可能性もあります。
要は、太りすぎず、また痩せすぎないことが大事なわけです。
女性は運動によって卵巣の血流がよくなると、卵巣に栄養が行き届いて、いい卵子が育ち、いい排卵につながります。また排卵だけではなく血流がよくなると子宮内膜が厚くなって、受精卵が着床に適した状態になります。
男性は筋トレによって勃起や性欲に大きく関わる男性ホルモンであるテストステロンの分泌されます。
さらに適度な運動はストレス解消にもつながり、ストレスによる男性ホルモンの低下や勃起力の低下などを防ぐことに繋がります。
また精巣(睾丸)で精子が作られるので血流がよくなると精子の質も改善していくことができます。
適度な運動にはこんなにもメリットがあります。ウォーキングやストレッチなど軽い運動で代謝を上げて血流をよくしていきましょう。普段運動していないのにいきなりは大変なので、ほんの数分からでもいいので、なるべく毎日続けていきましょう。慣れたらスクワットなどで下半身や骨盤底筋を鍛えると卵巣(卵子)や精巣(精子)にいい影響を与えられます。
お散歩や旅行が好きで、よく歩いていたのが良い運動だったかなと思います。リングフィットアドベンチャーというゲームで楽しく運動や筋トレもしてました。
温活をした
運動で血流を良くしましょうと言いましたが、温活も血流を良くし卵巣や精巣にいい影響を与えます。もともと僕は冷え性ですし、妻は体温があまり高くありませんでした。冷えがあるということは、末端まで血流が行き届いていない=必要な栄養を届けられないということなので、冷え性の方や体温が低い方は改善していきましょう。
具体的に以下のことをしました。
- 運動で血流を良くした。
- 腹巻きをしてお腹周りを冷えないようにした。
- 冷たい飲み物やアイスを控えた。
- 入浴頻度を増やした。
入浴については精巣が温まりすぎると精子は熱に弱いので、あまり長風呂はせず入浴後はシャワーの冷水で睾丸を冷やしてください。慣れるまではツライですが我慢です!
また、こたつや電気毛布、膝の上でパソコンなども熱で精子がダメージを受けるのでなるべくしないようにしましょう。
温めろとか冷やせとか、どっちなの!って思いますよね。血流で体を温めながらも精巣は冷やしましょう。精子は天邪鬼です。
カフェインを控えた
カフェインは子宮への血流を低下させ体を冷やすと聞いて、コーヒーを飲む頻度を減らしました。
コーヒーの代わりにカフェインが入っていないルイボスティーや、カフェインレスコーヒー、デカフェなどに置き換えました。
カフェインレスでも味は美味しいままなので我慢している感じがなくて良かったです。
またルイボスティーは抗酸化作用もあるのが嬉しいところです。
また、1日のカフェイン摂取量が500mg(コーヒー6、7杯)ほどの過剰なコーヒー(カフェイン)の摂取は妊娠に悪影響を及ぼす可能性がありますが、適量のコーヒー摂取は不妊治療に対してそれほどマイナスな影響を与えないという研究結果もあるみたいなので、そこまで神経質になる必要はないようです。
コーヒーをやめてストレスになるくらいなら、やめなくてもいいと思います。2~3杯程度であれば問題ないでしょう!ストレスを感じない方はカフェインレスの飲み物に置き換えましょう。
なぜ不妊治療クリニックに通おうと思ったのか
自分たちでする妊活に限界を感じたから
僕たちは自分たちで知識を集め5カ月間妊活に励んできましたが、妊娠することができませんでした。
その後、不妊治療クリニックに10ヶ月通院することになり、トータル1年3ヶ月妊活を頑張りました。
自分たちでいろいろ調べたり、排卵日を予測しても、実際に正しいやり方なのかわからないですし、正確な排卵日はわからないわけです。
また精子の質や、卵子の質、性病・感染症などの検査などは医療機関ではないと正確に判断することができないと思い、そういう面で自分たちだけで頑張る妊活に限界を感じました。
このまま授かれるかわからないで頑張るより、道のりを明確にしたいと思いました。
妊娠できない原因があるのか知りたかったから、原因があるなら早く治療したかったから
不妊には本当にたくさんの原因があります。女性は多嚢胞性卵巣症候群など排卵障害で卵子が排卵していないかもしれないし
感染症により卵管の閉塞や、卵管周囲の癒着によって卵管に卵子が取り込まれにくくなるピックアップ障害かもしれないし
子宮筋腫や子宮内膜ポリープによる着床障害かもしれないし、抗精子抗体があり精子の運動を止めてしまうかもしれないし
検査ではわからない原因不明の不妊かもしれません。
男性は造精機能障害で精子の数が少なかったり運動率が悪かったり奇形率が高いかもしれないし
プレッシャーなどにより、満足な勃起ができない勃起障害(ED)や、膣内で射精できない腟内射精障害かもしれないし
射精できても膀胱内に逆流してしまう逆行性射精射精障害や精液が出なくなる無精液症かもしれません。
本当にたくさんの原因があり、自覚症状がない不妊の原因があるかもしれません。自分たちがもし何かしらの障害があるのなら、怖いですが将来的に2人以上授かりたいと思っているので、原因があるのなら早く知りたいし治療したいと思いました。
不妊の原因はないに越したことはないですが、もしあるなら放置しておくのは危険ですし時間の無駄になってしまいます。
検査だけでもクリニックに受診してみるのもいいかもしれません。
引越しのタイミングで、よりアクセスのいいクリニックを探すことができた
もともと住んでいた地域の近くには婦人科はありますが不妊治療クリニックはなかったため、なかなか不妊治療を受けるステップに進めなかったのですが
仕事の転勤のタイミングで引越し、アクセスのよい不妊治療クリニックを見つけることができました。
もし転勤がなければ、自分たちだけで妊活する期間が長かったかもしれませんし、いまでも妊娠できていなかったかもしれません。
通いやすいクリニックがあるのであれば受診してみると妊活がスムーズに進んでいくかもしれません。
頼れるものは頼っていきましょう。医療機関でアドバイスをもらうことで、本当にこのままでいいのかなという不安を和らげることができるかもしれません。
おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございます。『妊活を始めようと思ったきっかけ』や、『自分たちで実際にやったこと』、『なぜ不妊治療クリニックに通おうと思ったのか』について書かせていただきました。
不妊治療クリニックに通い始めてからの体験談から妊娠に至るまでの体験談は、次の記事に書いているので合わせて読んでいただけるとより参考になるかと思います。
妊活の情報ってたくさんありすぎて悩みますが、この記事がひとつの参考や道しるべになれば嬉しいです。