イザナギとイザナミという神がおのころ島に降り立って夫婦となり淡路島をはじめとし次々と日本列島と海や山など森羅万象の神々を生んだという伝承があります。
淡路島の『おのころ島神社』と『伊弉諾神宮』では日本の発祥の起源や夫婦のルーツに触れられます。
夫婦和合、縁結び、安産などの御神徳がありますのでご利益を得たい方におすすめのスポットです。
日本発祥の地 おのころ島神社
伊弉諾命(イザナギノミコト)と伊弉冉命(イザナミノミコト)を祀り、国生みの聖地と伝えられる丘にあり、古くから「おのころ島」と親しまれ崇敬されてきた。健康長寿・良縁堅固・夫婦和合・安産塩砂などの御神徳がある神社
古事記・日本書紀によれば神代の昔国土創世の時、伊弉諾命・伊弉冉命の二神は天の浮橋にお立ちになり、天の沼矛を持って海原をかき回すに、その矛より滴る潮がおのずと凝り固まって島となる、これが日本発祥、自凝(おのころ)島である。
二神はこの島に降り立たれ、八尋殿を建て まず淡路島を造り次々と大八洲(淡路、四国、隠岐、九州、壱岐、対馬、佐渡、本州を指す。)を拓かれたと記されています。
おのころ島神社の入り口には高さ21.7mの朱塗りの大鳥居
平安神宮及び厳島神社と並び「日本三大鳥居」のひとつ。
ものすごい迫力です!!ビルの高さでおよそ9階建て相当にもなる高さ!
おのころ島神社の正殿は伊勢神宮と同じ神明造。また伊勢神宮の内宮の鰹木は十本、外宮は九本あり、おのころ島神社は、八本となっているそう。
正殿自体は派手さや大きさはありませんが厳かな雰囲気が感じられます。
正殿の横には、おのころ島神社の由緒が書かれています。
御祭神:伊弉諾命、伊弉冉命、菊理媛命
古事記・日本書紀によると諾冉二尊は、当おのころ島にて宮柱を立て、神様と日本の国々をお生みになったと書かれてあり、実に日本の八百萬の神様の親神様であります。
日本の国土と日本民族と日本の神様の三者の大祖先の神様であります。
日本発祥の地おのころ島神社は日本の原点を省みて将来の日本を考える人々にとって忘れることのできない尊いお社であります。
御神徳:夫婦和合の神、縁結びの神、産ぶ砂の神、安産の神、交通安全の神、進学の神
由緒が書かれた看板の前には境内には淡路出身の俳人・服部嵐雪の句碑が建っており、こう書かれています。
「産土の我が親神よとこしへに國の鎮めとおわすこの神」
正殿前には鶺鴒(せきれい)石というものがあります。
伊弉諾命・伊弉册命の二神様は、この石の上につがいの鶺鴒(せきれい)という鳥が止まり夫婦の契りを交わしている姿を見て夫婦の道を開かれ
御子様(天照大神(アマテラスオオミカミ)や月読命(ツクヨミノミコト)、須佐之男命(スサノオノミコト)など森羅万象の神々)をお生みになられました。
その鶺鴒の仕草は、現在も神前結婚式での「三三九度」の仕草に受け継がれています。
縁結びの起源としても有名で、鶺鴒石に思いを込めることで良縁を結びます。
【新しい出会いを授かりたい場合】
まず『白い縄』のみを握り、続いて『赤い縄』のみを握り、そのあと思いを込めて祈ります。
【今より絆を深めたい場合】
2人で来た場合 ⇒ 男性が『赤い縄』女性が『白い縄』を握り、手を繋いで思いを込めて祈ります。
1人で来た場合 ⇒ まず『赤い縄』のみを握り、続いて『白い縄』のみを握り、そのあと思いを込めて祈ります。
『白い縄』と『赤い縄』は軽く握り、引っ張らないようにしましょう。
イザナギ、イザナミが夫婦となり日本列島の国々や、海や山などの森羅万象の神々を生んだルーツとも言える、おのころ島神社と鶺鴒石。
縁結びや、夫婦良縁、安産などのご利益がすごそうです!!
イザナギが余生を過ごした終焉の地 伊弉諾神宮
古事記・日本書紀の冒頭にその創祀を記す最古の神社。
国生み・神生み始まる御神功を果たされた伊弉諾大神(イザナギノオオカミ)が、御子神の天照大御神(アマテラスオオミカミ)に国家統治の権限を委ね、淡路の多賀の地に「幽宮(かくりのみや)」を構へて余生を過ごされた神宅(かむやけ)の旧跡に鎮座する。
この地で終焉を迎へられた伊弉諾大神を、その宮居の跡地に神陵(みささぎ)が築かれて、お祭りされたという神歴を創祀の起源とする。
少し言葉が難しいですが、日本の国々を作った功績があるイザナギが子どものアマテラスに統治の権限を任せ、余生を過ごし最期を迎えた場所にお墓を建て祀ったというイメージです。
ちなみに妻であるイザナミは日本の国々を生み、海、山、土、水といった森羅万象の神々を生み、最後に火の神を生んだとき火傷を負い命を落としてしまったと伝えられています。
この大鳥居をくぐると伊弉諾大神が余生を過ごした『幽宮(かくりのみや)』
大鳥居は高さ二十七尺(=約8m)、花崗岩製の神明型鳥居としては全国最大級。
正参道と県道沿いには周景整備の 一環として「国生み燈籠」が建立されている。
伊弉諾神宮の御祭神は伊弉諾大神と伊弉冉大神の二柱
『国生み伝承』の看板がありました。
国生み伝承
現存する最古の歴史書「古事記」や「日本書紀」の冒頭に記される神代七代の最後に登場するイザナギ命とイザナミ命の男女二柱の神が、「於能碁呂島(おのころじま)」に天降って夫婦神となり、淡路之穂之狭別嶋(淡路島)を初めに四国・隠岐・九州・壱岐・対馬・佐渡・大倭豊秋津嶋(本州)の「大八嶋国」という国土を生みました。次いで、祖先神となる三十五柱の神々が誕生します。
国生みの大業から始まる神功を果たされたイザナギの大神は、神権をアマテラス大御神に譲り、最初に生んだ淡路島の多賀の神域「幽宮(かくりのみや)」を構えて余生を過ごされました。宮居跡の神陵が「伊弉諾神宮」創祀の起源だと伝えています。
正門は明治16年に移築され、平成10年の震災復興事業で新築された。
拝殿は明治15年築。その奥には御本殿があり、イザナギ大神の神陵の真上に建っているそう。
明治初期まではこのあたりは禁足地で足を踏み入れることができず、御本殿は御陵の前方に建っていたそうだが、明治維新後に墳丘を整地してその真上に本殿を移築したという。
拝殿の横には夫婦の大楠がある。
樹齢は約900年、樹高30メートル、幹囲8メートル
『夫婦の大楠』は兵庫県指定天然記念物で
元は二株の木が、成長するに連れて合体し、一株に育ったという奇樹で、イザナギ・イザナミの二柱の御神霊が宿り給う御神木として
夫婦円満、安産子宝、良縁縁結などの篤い信仰で崇められている。
『頭髪感謝碑』なるものが夫婦の大楠の奥にありました。
碑文によると、髪は「カミ」と訓じ、神や上に通ずる語意で尊いものを意味する言葉で我国では太古から頭髪を生命の存在の象徴として霊魂の宿るものと神聖化してきた。
生命誕生を司る大祖神を祀る最古の神域に日々頭髪に関わる職域である理容美容を中心とする業界の繁栄と平安を祈念する碑を建立し頭髪感謝の赤誠を捧げる とありました。
僕もカミに感謝し祈りを捧げてきました。
伊弉諾神宮の境内には『せきれいの里』というお土産処があります。
そこには夫婦鶺鴒(せきれい)像というものもありました。
イザナギノミコトとイザナミノミコトは鶺鴒を見て夫婦の道を歩んだそうで、古くより鶺鴒は夫婦円満の御神鳥として崇められています。
また境内には『さざれ石』もありました。
さざれ石は元は小さな小石だったものが長い年月を経て大きな巌(いわお)になったもの
国歌『君が代は 千代に八千代に さざれ石の 巌となりて 苔の生すまで』でお馴染みですよね。
訳すると、「あなたの命が、小さな石が長い年月をかけて大きな石となり、その石に苔がつくまで、永く永く続きますように」となります。
また『敬神生活の綱領』が書いてあり、神の恵みと祖先の恩に感謝し、世のため人のために奉仕し、世界の共存共栄を祈ること とありました。
『おのころ島神社』と『伊弉諾神宮』の御朱印はこんな感じ
こどもの日に参拝したこともあり期間限定の特別御朱印をいただきました。
まとめ
今回は淡路島にある『おのころ島神社』と『伊弉諾神宮』について書かせていただきました。
どちらも日本の国々を生み、森羅万象の神々を生んだ神のイザナギとイザナミを祀り、日本発祥の地が淡路島であることや、鶺鴒を見て夫婦として歩まれたことなど日本や夫婦のルーツに迫ることができました。
夫婦和合、縁結び、安産などの御神徳がある神社となりますので、参拝してみると力を授かれますよ。
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